九州ツアー'06 春レポート

4/4 福岡・まどかぴあホール

朝早く起きて羽田空港へ向かう。飛行機に乗ってアッと言う間に福岡空港に着く。大きなベースとドラムのケース5台をレンタカーに積み込んでいざ出発!今回は長谷川・三上・高梨のトリオに今回のツアーの構成に全力で取り組んだ我々のマネジャーの横田さんが同行する。会場はこじんまりしたとてもモダンな内装のコンサートホールで舞台照明も完備されていた。九州初日、身を引き締めて演奏、聴衆の皆様にはとても喜んでいただけたようでホッとした。聴衆70名。

4/5 熊本・ぺいあのPlus

10時に出発、2時間少しで熊本に到着。繁華街にあるホテルにチェックインして本日の会場であるライブハウス「ぺいあのPlus」に向かう。ホームページで見ていたのと同様に広くて洒落た店内、ステージにはグランドピアノとドラムそして立派な音響システムが用意されていた。音楽好きのオーナーのセンスを反映して壁にはズラリとギターのコレクションが飾られている。30名のお客様、ライブハウスらしい元気な演奏となった。演奏後の食事、これが絶品!創作料理のどれもが素晴らしく美味しい。良い音楽と旨い料理という文句無しの組み合わせが楽しめるお店なのでした。

4/6 北九州・千草ホテル

九州自動車道を北上して八幡へと向かう。マネージャーの用意してくれた地図のおかげでスムーズに到着、今日は会場と宿舎が同じなので移動せずにすむので嬉しい。高級ホテルの大きなボールルームには160名のお客様のための沢山のイスとテーブルが並べられていた。可動式のステージなのでピアノを真ん中に置いてみた。これで演奏中にスポットライトを浴びたら昔のデュークエリントンのような光景だ。サウンドチェックを終えて、エレベーターで部屋に向かい、ドアを開けたらベッドが無い。と思ったら何と2部屋続きのスイートルーム!ではありませんか、大きな窓からの展望の良い事、トイレは2つもある。ますます嬉しくなってスターの気分である。のせいか演奏は好調子で進んだ。ゲストにボーカルのうしじまあおいさんが加わってくれた。

4/7 休み・別府


別府の町に飾られた天狗の面

今日は別府で休日を過ごす事となった。至る所から白煙の立ち上る街を歩くと第二次大戦で空襲を受けなかったこの街には古くからの建物が残っていて面白い。元進駐軍の基地であった公園は桜の真っ盛り、絶景かな。夕食は地元のNさんの紹介で寿司屋、魚が旨いので極上の味であった、その後はNさんも合流してお酒で、と彼の馴染みの店で「山芋焼き」や焼酎で乾杯。九州は食べ物がやたらと美味しい、のは地元の人が良い店を選んでくれているからなのだろうか?


大分・コンパルホール受付

長崎・中華街入口の橋

4/8 福岡・田川・ブルーノート

五木寛之の「青春の門」のモデルとなった炭鉱町の田川、過去は繁栄した町並みも今はすっかりさびしくなってしまった、という。この町で頑張っているジャズのライブハウスでの演奏には地元の大学のジャズ研から演奏家の卵たちが集まってくれたので満席でした。演奏ごとに優しい笑顔のマスターが「イエィ!」と激励のエールをしてくれるのでNYのライブを思い出して力が入る演奏となりました。

4/9 大分・コンパルホール

市営のホールでの演奏。とても高い天井にゴキゲンなコンサート・グランドピアノと音響設備。我々を150名の聴衆が半円形に取り巻いての演奏です。対象が5歳から90歳までという幅広いお客様のために選曲もジャズにアレンジした「おじいさんの古時計」や「ねこふんじゃた」からベニーグッドマンの「シング・シング」までと多様なプログラムとなりました。アンコールの「荒城の月」が大受けしました。

4/10 長崎・ムーンシャインダイニング

大分自動車道を通って九州の東から西へ横断。4時間弱で長崎へ着く、長崎は今日も雨だった~、と台風のような大雨。140名の予約のお客様の出足を心配していたのですが、7時の開演に5時から来られる方もいたりで実に137名が参加されました。これだけ期待されているのかと嬉しく感謝しながら三人で楽屋で選曲。CDからの曲とよく知られているスタンダードを中心にすることに決定。演奏の途中では「愛の賛歌」のリクエスト、注文があれば何でもジャズ風にやってしまうのがこのトリオ、ボサノバでその曲を演奏。これがまた大受けして、お客さんとの一体感が深まりました。


大分、舞台から見た客席

大分、一杯の客席

今回のツアーでこれだけ多くの九州の皆さんと音楽を共有出来たのも、コンサート実現に尽力して下さった各地で「WE THREE TRIOを聴く会」を結成してくれた有志の方々のおかげです。本当に有難うございました。


ベースやドラムと何しろ大荷物でした。

飛行機に乗せるベースの輸送ケース

大活躍したレンタカー

三上クニ