WE THREE TRIO サマーツアー'06

8/19(土)

午後2時東京出発。4時間後、常磐自動車道の終点を降りてから1時間で福島県原町に到着、明日の会場である超近代的な「ゆめはっと」ホールを下見してからホテルへ。お世話になる伊賀家の皆さんとチャイニーズレストランで食事。明日は昼の演奏なので早寝する。

8/20(日)

昼の2時から演奏、地元出身の若手ピアニスト・伊賀拓郎君がゲスト。20歳とは思えない確実なタッチの演奏と洒脱なアレンジには脱帽!私との連弾も披露。80名近くの聴衆には彼の知り合いが多く、アットホームな雰囲気で我々も気持ち良く演奏出来た。拓郎君のご両親、おばあちゃんに感謝。演奏後5時間かけて北上に到着。ここで1泊して明日、青森に向かう。

8/21(月)

今日はW3Tトリオとして訪れる最北端の地・青森市。ホテルの窓から港が見える。会場は主催の鎌田氏が事務局長を務める青森演劇鑑賞協会の事務所と同じビル内のライブハウス「アトム」。米国西海岸を思わせる色々なコレクションがスペースの至る所に散りばめられたファンキーなお店。ピアノも音響設備も整っていて実にやり易かった。聴衆は60名。

8/22(火)

今日は同じ青森県の八戸、まだまだ暑い日が続く。移動の途中で牧場や野菜市場に寄り道をして、都会では滅多に見ない生の「マタタビ」(緑の小さな実で漬け込んでマタタビ酒にするとの事)や味の濃い採れたてトマトや名物・南部煎餅を買う。今夜の会場はライブハウス「パワーステーションA7」。ステージにはドラムやスピーカー類が備え付けられているので準備に手間取らずに済む。聴衆は40名、ジャズが初めての方が多かったが喜んでもらえたようだ。打ち上げは知る人ぞ知る「清六寿司」。住宅街の中にあって看板も目立たないのにいつも繁盛の名店、八戸市民劇場の本木さんとキヨシさんの案内がなければ到底来られなかっただろう。刺身、握りは勿論のこと、焼いた「からす鰈」の旨さには驚いた!街角で見かけた八戸名物「せんべい汁」の賞味は次回のお楽しみとなった。

8/23(水)

仙台は大都会だ。ニューヨークの老舗クラブ「Village Vanguard」からネーミングしたというジャズクラブ「VILEVAN」はJR仙台駅のすぐそばにあった。30年近くジャズ一筋でやって来たこのお店の壁には、ここで演奏した国内外多くのミュージシャンのサインが書かれている。お客さんはジャズ好きの方が多く、掛け声をかけてくれてNYのノリの演奏となった。そして親切なオーナーとスタッフの方々に大感謝。50名ずつの入れ替え制。

8/24(木)

山を越えて会津若松市に到着、古風さと気品を保っている蔵の目立つ街だ。主催の北澤さんと合流し、昼は手打ちソバの名店で食べる。高梨はモリソバとカレー南蛮と二杯もたいらげて満足顔。この食欲が彼の力強いベースの原動力となるのに違いない。会場は江戸時代末に建造された末廣酒造・嘉永蔵、20m近い天井のある大きな酒蔵である。もちろん数々の自家製の酒が展示販売されているので、酒好きの高梨、大喜びとなる。蔵のステージのカワイピアノが良い音で響く。演奏前に、小学生の女の子から40代の男性まで6人程のピアノ&ボーカルワークショップを行う。8歳からお年寄りまで120名程のお客さん。蔵の入口に沸き出ている酒造に使われている水もおいしかった。


会津会場の酒造・嘉永蔵

嘉永蔵で主催者の方々と

8/25(金)


「器」入口ポスター

会津から新潟へは思いの他、すぐに到着。会場は老舗のジャズ&コーヒーハウス「器」、30年もやっているマスターのコーヒーは自家煎培、ドリップで入れる時こんなに盛り上がる香り高きコーヒー豆は今まで見たことが無い。

主催してくれた雑賀さんの呼びかけのおかげで満席50名。マスターからピアノソロもいれるべし、とのお言葉。演奏後、これも老舗のジャズ喫茶「フラッシュ」で打ち上げ、高梨、長谷川にとって懐かしい昔のジャズ仲間で現在新潟に住むドラマーの佐野君も合流し、盛り上がった。

8/26(土)

那須高原へ向かう途中で「British Hills」という所へ立ち寄る。ここは英国そのものの建物の集合するコミュニティーで英語を集中研修する村だ。霧が濃く涼しい。日本にいるとは思えない。那須高原も実に涼しくて今までのツアー中の蒸し暑い日々が嘘のようだ。NYで知り合った常木氏紹介の「弦楽亭」は、木造新築でロッジ風の素敵なコンサートホールだ。常木氏の尽力で集まってくれた聴衆は、避暑でここに住んでいる方々を含め約60名。クラシックを聴き慣れている人が多いらしく始めは静かだったが、休憩後は掛け声や手拍子も出て、楽しく聴いて頂けた様子が我々にも伝わってきた。


British Hills

那須高原・弦楽亭

8/27(日)

緑の稲と鮎釣りの人の姿が美しいジグザグ道を走らせて水戸に到着。会場は、洒落た内装のジャズクラブ「Girl Talk」である。ここでは昨年歌手のステファニーと演奏した。演奏後は1階にあるフレンチ・レストランで極上の食事、ご自身もギターを演奏するオーナーシェフと音楽と料理の共通点等を話す、とても興が乗って真夜中2時半になってしまった。今回のツアーの前半はここで終了。お疲れ様。

後半のツアーの様子は写真でお届けします。

9/9(土)


つくば市 SAVOY

9/14(木)


モーション・ブルー・ヨコハマの看板

中村誠一さんと

9/16(土)


日立 GEORGE HOUSE

9/17(日)


土浦モール505野外ステージにて中村誠一さんと

9/19(火)

今回のツアー、最終日は新宿・芸能花伝舎。少子化で廃校に成ってしまった淀橋第三小学校が各種芸術団体の事務所の集まる建物に変身した。コンサート会場は体育館だったのだが、何とも広い!全校生徒が集まる場所だったのだから、それも当然か。通常は舞台などの稽古に使われているここが思いの他、音響が良くて皆、驚いた。後半は丁度来日中のニューヨークの女性歌手・ジョアン・カートライトさんに飛び入りで歌ってもらったので実にゴキゲンにスイングした最終コンサートとなった。アンケートには、小学生の子どもを連れてきたお母さんから「ホールではなく学校の体育館だったので、子ども達も緊張せずに聴いていました。」との嬉しい感想があった。


日芸能花伝舎開演前

芸能花伝舎客席の様子

三上クニ